北海道松前町内で活動する民間事業者とコンソーシアムを組成し、松前町において、2030年度の中期目標を含め、2050年までの脱炭素化に向けた将来推計や政策の方向性を盛り込んだ「松前町脱炭素ロードマップ(地方公共団体実行計画(区域施策編))」の策定を支援しました。
松前町は急速な人口減少が進む一方で、町内で消費される電力を上回る電力を風力を中心とする再エネ電源によって発電していると見られるなど、特に風力発電のポテンシャルに恵まれた地域です。
そこで本業務では、松前町におけるさらなる再エネ事業の立地が、持続可能な地域づくりにつながる野心的なロードマップを提案しました。
構想の検討にあたっては松前町役場や地域のみなさんとともにロードマップ検討部会を開催(全3回)し、地域のみなさんが感じる地域の課題や望ましい将来の姿について話し合った上で、その内容を構想に反映しています。
図:松前町が目指す目指す脱炭素化した街の姿(出所:松前町脱炭素ロードマップ)
また、気候変動に関する最新の科学的知見を取り入れ、1.5℃目標を達成しうる累積排出量(カーボンバジェット)を排出削減目標に盛り込んだ先進的なロードマップを提案、実現しました。
将来の排出量に関する推計にあたっては、イー・コンザルが開発・公表している全基礎自治体の脱炭素シナリオ検討ツール=E-CO2 STELLA(エコツー・ステラ)を活用しています。
図:松前町における排出量の中長期目標(出所:松前町脱炭素ロードマップ)