事例紹介
2023.07.13
気候変動情報収集・分析業務(栃木県)

環境省による「国民参加による気候変動情報収集・分析事業」の3ヶ年目の事業で、今年度は、栃木県内の気候変動への適応を推進するため、「水稲」の白未熟粒発生率の将来予測計算、および適応策とその導入促進方法を検討しました。

 

「水稲」の白未熟粒発生率の将来予測計算では、県内の「コシヒカリ」や「とちぎの星」の白未熟粒発生率データなど必要な情報やデータを収集し、関係式(予測モデル)を構築した上で、複数のシナリオや期間における将来予測計算を実施しました。また、その結果を用いて以下のような将来予測マップの案を作成しました。

図:白未熟粒の発生率(SSP5-8.5、2090-2100年、左:コシヒカリ、右:とちぎの星)

 

適応策とその導入促進方法では、白未熟粒の発生率を抑制するために行われている全国の適応策を文献調査により収集した上で、栃木県において適切な適応策の整理を行い、さらに、農業試験場などステークホルダーの方々と、適応策の優先度などの検討を行いました。

図:栃木県版適応策リスト(概要版)

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